誤嚥を防ぐポジショニングと食事ケアの技術伝承 ─ ポジショニングで食べる喜びを伝えるPOTTプログラム ─

ポジショニングの基礎知識

窒息について

窒息について

高齢者の不慮の事故の第一位は、窒息である。窒息の原因は様々であり、食習慣を把握して、予防に努める。特に多量の薬剤服用や口腔乾燥は、リスクも高くなる。食品で多いのは、パンやご飯など主食である。一度に口に詰め込む、臼歯がない人は咀嚼ができず丸のみになりやすく、窒息の危険性が増す。義歯のある人は、装着し不適合の場合は修理を依頼する。適切なポジショニングは、食物の口腔から咽頭の通過を円滑にして、窒息予防にも有効である。
高齢者の窒息は、急に食事の中断、体が傾くなどにより発見されることがある。特徴的なチョークサインはでにくいともいわれ、摂食嚥下障害や全身状態の悪い人は食事中の綿密な観察が重要となる。入院時に原因一覧を作成しチェックし予防することも効果的である。

Contents

PAGE TOP