誤嚥を防ぐポジショニングと食事ケアの技術伝承 ─ ポジショニングで食べる喜びを伝えるPOTTプログラム ─

代表メッセージ

POTTとは、"ポジショニングで(PO)、食べるよろこびを(T)伝える(T)"プログラムの略称です。私達のねがいは、摂食嚥下ケアを担う全ての人に食事時のポジショニング技術を伝承し定着させることです。

過去9年間の研究、実践、教育の中から、多くの仲間が加わり現在21都道府県までPOTTプログラムが拡がりました。地域で、病院で、看護教育の場で伝承活動が根付きつつあります。ケア提供者は、研修会で患者体験をして苦痛や気持ち良さに気付き、それが次の人に技術を伝える原動力になりました。POTT(ぽっと)がポジショニングの代名詞のように使用されている病院もあり、定着化も進んできつつあります。

適切なポジショニングは、ケアを受ける人の食欲を引き出し、自分で食べる、食事量が増える、食事時間の短縮など様々な変化がみられています。安全で安楽なケア技術は食べる喜びにつながり、間接的には誤嚥性肺炎予防にもなってきました。

しかしながら新たな看護技術は、定着するまでには3年かかるともいわれています。POTTプログラムも同様でした。この間の調査では、研修会直後は技術の向上はあるものの、3か月後には元に戻っている現象が残念ながらみられました。特に誤嚥予防に関連する技術が定着しにくい傾向がみられました。その背景には何があるのか、課題は山積しています。技術の定着には新たな活動展開、つまりケアのイノベーションが求められているようでした。

POTT研究会代表 日本赤十字広島看護大学 迫田綾子

POTTプロジェクト代表
迫田綾子

以上の経過から2018年2月10日、POTTプロジェクトを発足させました。POTT研究会から名称を変更して新たな活動を展開します。全国をブロック制として各県にリーダーをおき、身近に学習会や研修会、相談する組織を作り、伝承と定着、継続をめざします。当面3年間の計画ですが、多くの"食べる"ケアに関わる皆様の知恵やひらめきをいただき、行動の力にして進めたいと思います。引き続きご協力、ご支援の程よろしくお願い申し上げます。
そして当ホームページが、"ポジショニングで食べる喜びを伝えあう、"情報交換の場"となれば幸いです。

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