誤嚥を防ぐポジショニングと食事ケアの技術伝承 ─ ポジショニングで食べる喜びを伝えるPOTTプログラム ─

    

ポジショニングの基礎知識

ポジショニングの目安

ポジショニングの目安

摂食嚥下障害のある人の食事姿勢は、全身状態や摂食嚥下機能評価、セルフケア等により決定します。食事が全介助や摂食嚥下機能評価、直接訓練等の場合は、原則としてリクライニング位30度から開始する。一部介助では、45度、自立に向けては60度、座位可能ならば車イス、そして通常のイスへと段階的にアップさせる。
併せて食事形態は、リクライニング角度により段階的に嚥下調整食から嚥下食へと変化させる。その際は、チームで検討し摂取状況をみながら段階的にアップする。
リクライニング角度は、角度計で正確に計測します。看護では、「セミファーラー位」や「ギャッジアップ」という呼び方で姿勢調整がなされており、正確さに欠ける状況が多々みられている。リクライニング位30度の場合、ベッド挙上だけで頸部後屈となりやすくなり、誤嚥のリスクが高まるため調整が必要である。

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